□2009/04/29（水）：介護の現場
脳梗塞の親父と認知症の母親の世話をしてアチコチの病院へ行っていると、老人問題の深刻さが身にしみて感じられる。
老老介護なんぞという言葉があるようだが、なんだか死にそうな車椅子の老人をこれまた動作がアヤシイ老婆がタクシーに乗せようと四苦八苦しているのを見るに見かねて手伝うこともある。
車寄せの所に警備員と手伝いの係員がいるような大病院は良いのだが、そんな大きな病院ではない場合はかなりヤッカイなことになる。
それでも老老介護よりキツイのが独居老人だろう。
先日もとある病院の待合室で待っていると、診察室から杖をついてヨロヨロと歩いて来た男性に、看護婦さんが「この紙を持って、一階の相談室の受付に出して下さいネ」と言っているのだが、どうもその男性は意味がよく判っていないような雰囲気なのである。
それでも返事だけはしっかりしていて「はいはい、判りました」などと言うのだが、その顔には？マークが付いているのである。
看護婦さんも同じように感じたらしく「本当ですか？、じゃ私が言ったことを言ってみて下さい」などと食い下がる。
男性は「大丈夫ですよ〜」などと抵抗していたが、そのうちに照れ笑いを浮かべて「何するンでしたっけ？」と白状する。
イヤハヤこんな連中を相手にするのもタイヘンだし、そもそも彼は自分の家にちゃんと帰れるのだろうか？
もっとも患者だけではないのである。
親の家の近所には、かかりつけの医者がいるのだが、その医者自体が親父と同年代なのでもうかなりアヤシイのである。
親の相談に行っても、カルテを書く手がアヤシイし動作もぎこちない。
思わず「お医者さんに連れてってあげましょうか？」と言いたくなってしまうような感じなのである。
高齢化の問題というものは、大きく深刻になることはあっても小さくなることはないのだろう。
□2009/04/25（土）：大げさな報道
木曜日だったか銭湯に行ったら、そこの主人がテレビを指差して「どう思います？」と聞いてきた。
見るとＳＭＡＰの草薙というタレントが酔って公園で素っ裸になって逮捕されたとのことである。
「それがどうしたの？」と言うと、「すごい大騒ぎでＣＭも全て中止するそうですよ」などと言う。
以前から銭湯の主人と「最近のニュースは、不祥事があるとイジメのように報道して血祭りにするネ〜」という話をしているので、今回もそういう感じなのだろう。
見ていると最後に「続報が入りましたらお知らせします」などと言うのだが、怪我人が出たわけでもないのにずいぶん大げさな報道である。
何故だんだんニュースの報道が大げさになるのか？、ということが話題になるのだが、おそらくテレビの視聴率がだんだん下がっているので、大げさに報道して視聴率を稼ぎたいンだろうということで意見が一致した。
まぁ、本当のところは判らないのだが・・・・
そんな話で盛り上がっていたところに水道屋夫婦が来た。
奥さんの方が「筆不精さん、ご両親の加減は如何？、毎日行ってるんでしょ？」と、いきなり半分詰問口調である。
タレントの清水由貴子さんが自殺したとの報道もあり、私が仕事もほっぽらかして介護をしているのを知っているので心配しているのである。
「いや〜、私の場合は毎日通ってますけど一日中やってるわけではないですし、ノンビリやってるンでストレスなんぞ無いですヨ〜」と言うと、「そんなら良いけど」と、なかなかありがたい心遣いである。
銭湯の主人は「そろそろどっかへ旅行したくなったンじゃないですか？」などとイジワルを言うのだが、たしかに娑婆は連休なぞと言っており、ムズムズするのは確かなのである。
□2009/04/22（水）：春ウララ
公園を歩いていたら、水溜りの中でなにやら不穏なものがうごめいていた。
よくみると、なんとオタマジャクシの群れである。
新宿のど真ん中の公園でこんなものを見られるとは思わなかった。
左の写真の黒いものは全てオタマジャクシである。
ソメイヨシノは全て終わっているのだが、今度は枝垂桜が満開である。
□2009/04/15（水）：駄々っ子
北朝鮮が駄々をこねている。
ちょっと「おいた」をしたら、皆から怒られてすっかりふて腐れてしまった子供のような状態である。
「もう、お前らとは遊んでやらない」と、６カ国協議のボイコットを宣言した。
実際はアメリカとの二国間協議をしたいのだろう。
日本としては、どうすれば一番得なのだろうか？
ある種のネタを供給してくれているわけだから、色々とあると思うのであるが、北朝鮮とアメリカが勝手に何らかの合意をしてしまうのはマズイ場合があると思うのである。
一番益の無いのは、今までどおりアメリカを信頼して「粘り強く説得を続ける」という選択だろう。
無難ではあるが、以前オルブライトというおばちゃんが北朝鮮に行ってすっかり取り込まれてしまったことがあった。
金丸氏もそうだったのだが、北朝鮮には人間を腑抜けにするテクニックがあるらしいので、注意が必要なのである。
日本としては、こういう状態なのだから国内世論の合意をしておくべきなのだろう。
一番益があるのは「武器輸出を解禁する」というのがある。
いきなり戦車を輸出などと言うとヤバイので、軍用トラックとか架橋車両だとかが良いと思うのである。
景気刺激にもなるし、自衛隊の使用する車両のコストダウンにもなるし、北朝鮮に対するプレッシャーにもなるし、一石三鳥だと思うのである。
□2009/04/12（日）：フリーのプログラマー
15年ほど前、バブルが崩壊して勤めていた会社も崩壊し、1994年から5年間ほどフリーのプログラマーをしていた時期がある。
そのときに知り合った同業者の数人から頻々と連絡が来るようになった。
昨日もそのうちの一人と秋葉原で会った。
その人は私と同年代で50代半ばである。
一緒に仕事をしていた時に子供が出来たのだが、その子がもう中学生だということで、お互いに「オッサンになったナ〜、時が経つのは早いな〜」などと、爺むさい会話となる。
私は当時ホスト系（大型コンピュータ）からパソコンでの仕事へシフトしようとしていたのだが、彼はパソコンでの仕事にはあまり乗り気ではなく、ずっと大型のシステムをやっていたのである。
ところが、今回の不況で全く仕事が出てこなくなってしまったそうで、「もう5ヶ月も遊んでいるンですヨ、ちょっとヤバイんですよ」などと言う。
彼の話では、大型のコンピューターを使用する仕事がこれほど減るのはバブルの崩壊の時以上らしい。
「景気後退がもう5年遅ければ、子供も卒業して私も別のことが出来たンですけどね〜」と残念そうな顔をするのだが、「いやいや、お子さんが生まれたときに、フリーで働くのなら、用心のために子供は40歳までに作らないとリスクが大きすぎるってな話をしていたじゃないですか・・・・・もしお子さんが小学生だったらこんなもんじゃないですゾ」と言うと、「ほんとにそうですな、そう思うとぞっとしますよ」などと、少々しょぼい話になる。
背に腹は変えられず、パソコン関係の勉強を始めたらしいのだが、当然ながらこういう経済状態では経験者以外に仕事は出てこないのでなんとか経験を積みたいそうなのである。
「短期なら無給で良いから仕事を紹介してくれ」などと、泣かせることを言う。
イヤハヤとんでもない時代になったものである。
□2009/04/08（水）：就職活動
電車に乗っていたら、若い二人ずれのアンチャンが来て一人が私の隣に座った。
二人とも新品のリクルートスーツを着ていて、どうやら面接の帰りらしい。
座ったのと立っている二人の会話が自然と聞こえてくる。
誰それは決まったらしいとか、なかなか大変そうである。
「あ〜、早く決まらないかな〜」と、溜息交じりの会話が続く。
しかし、どうも出てくる話が給料のことばかりである。
ＸＸ会社は年収350くらいだしＹＹは300くらいなどと、出てくる会社名がバラバラな業界である。
「オマエ、ＺＺって知ってるか？」と、とあるＩＴ業界の会社名を言い、「あそこは30歳になる前に年収1000万を超えるって言ってたぞ、俺の第一志望だ」などと言う。
確かに金の為に働くのではあるが、なんだかな〜という感じである。
帰ってニュースを見ていたら、就職希望ベスト10に常に入っていた自動車会社が100位くらいに後退したと出ていた。
まぁ、ある意味第一志望自体がコロコロ変わるのだから、単純に年収の大小で決める方が合理的なのかもしれない。
どおりで３年くらいでほとんど辞めるわけである。
□2009/04/05（日）：ロケット発射
北朝鮮は予定通り衛星を打ち上げたらしい。
予定通りのコースを飛んだようなので、ロケットの発射は成功したのだろう。
日本としては、本当の迎撃なんぞをしないですんだので良かったのだろう。
この発射騒動での損得はどんな感じなのだろうか？
まだ完全に衛星が地球を周回している証拠があるわけではないし、アメリカ軍は太平洋に落ちたと発表したようである。
前回に続いて、予告して太平洋まで届くロケットは開発出来たのだから、実績としてはプラスになったのだろう。
先端部分を太平洋から回収されて失敗の証拠を発表されてしまうと、ちょっと損かもしれない。
一番損をしたのはやはり日本ということになるのだろう。
発射は阻止出来ないし、大騒ぎの印象だけが残っている。
自衛隊の訓練としての成果は大きいものがあっただろうし、誤報騒ぎでシステムの弱点も判ったわけだから、程良い訓練だったと思うのである。
昨日の誤報は、まぁご愛嬌というところだろう。
見張りの誤報は必ず起こるもので、誤報を叱ってしまうとこんどは確実になってからしか伝達しなくなり、発見が遅れる原因になってしまう。
神田川沿いの桜は満開になり、今日は桜見物の人でごったがえしていた。
左の写真は神田浄水公園で、沢山の家族ずれと近所の会社の人達がお花見をしている。
中の写真は小滝橋の上から写真を撮っている人達で、高校生らしい女の子がすごいデジカメ一眼レフを使っていたりする。
右の写真は落合の下水処理場の階段を登って小滝橋から新宿方面を写したものである。
□2009/04/02（水）：景気刺激策
ニュースを見ていたら、金融サミットとかで麻生総理は２兆円のＯＤＡを約束したらしい。
なんだか最近の政府は「景気刺激策という名目ならば何をやっても大丈夫」と思っているらしい。
高速道路の1000円にしても、結局税金を5000億円も使っているらしいし、赤字国債を出すと言っても誰も文句は言わないようである。
なんだか破れかぶれと言うか、なげやりと言うか、無責任な印象があるのである。
こんなに税金をじゃぶじゃぶ使ってしまうと、結局は低福祉高負担という状態になるような気がするのである。
ここのところまるで冬が戻ってきたような寒さで、神田川沿いの桜の開花もゆっくりである。
まぁ、その方が毎日見ている私にとってはなかなか都合が良い。
川沿いの公園にはお昼頃になると近所の暇な連中（ジイサンバアサン）がおにぎりなんぞを持ってきて花見をしゃれこんでいる。
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