□2015/10/28（水）：虎ノ門界隈
ちょいとした用で久しぶりに虎ノ門に降り立った。
この駅は私が初めて就職したときに顧客がいて、毎日通っていた懐かしい場所なのである。
ところが、地下鉄の駅の出口からして場所が違っており、変なところで地上に出るので頭が混乱してしまう。
出てすぐに見えた「TOTO」のビルもなんだか変ってしまっており、アリァリァ？という感じである。
名称が似ているので一瞬、「ＴＯＴＯは東洋プロパティーという会社に名前を変更したのだろうか？」と錯覚してしまったりするのである。
虎ノ門病院の方へ歩いていくと、初めて見る大きな通りにぶつかる。
これがウワサの「マッカーサー通り」らしい。
私が立っている場所には以前、平屋で古くからある神経科の医院があった場所なのである。
遠くには「虎ノ門ヒルズ」のビルから地下に下りるトンネルが見えており、なんだかすごい。
私が働いていた「１８森ビル」のあった場所に来ると、そこには「虎ノ門二丁目タワー」という大きなビルに変っており、全く昔の面影は無い。
隣りの「消防会館」や「虎ノ門病身」は今でもあるが、これらも全て建替えられて全く記憶と違う。
巨大なビルも、これほど建替えられるものなのだろうか？
同僚のＭ君と食事をした店も全て無くなっており、なんだか別の町に来たようなのだが、唯一変らず残っていたのがこの「東京カップ」というトロフィーや記念品を売っている店だった。
もっとも、ここで働いていたのは1980年までだったので、変らない方がオカシイのかもしれない。
□2015/10/25（日）：秋の花
昨夜というか今日の明方から北風が強くなり、気温がグンと下がった。
さすがに今日は日向を歩いてもあまり暑いという感覚は無くなった。
先ほど銭湯へ行ったのだが、もう空気は冬のような感じで自転車に乗っていると寒い。
銭湯の帰り（23時半頃）には南東の空にオリオン座が見えており、ベテルギウスの赤とリゲルの青を見ると「冬に近づいたナ〜」という気分になるのである。
昨日は穏やかな気候だったので、久しぶりに新宿御苑を散策した。
新宿御苑内には「ゆりのき」というレストランがあり、ちょっと変った食材の料理を提供していることがある。
見ると「鹿肉のカレー」というものがあり、母親が珍しがって食べたがる。
私は30年ほど前にニュージーランドへ行ったときにだいぶ食したことがあり、鹿の肉自体は正直あまり美味いものだという記憶は無いのであるが、まぁ珍しいので食べてみましょうという感じである。
食べてみると、カレー自体はなかなか美味しいのだが、鹿の肉という感覚は無い。
それよりはどうもご飯の炊き方にちょっと難があり、あまり美味しくない。
母親も「なんだか私が炊いたご飯みたいだネ〜」と、なんだか変な感想を言う。
彼女は認知症になってから、米の量と水の量の加減が判らなくなってしまうことが多く、自分で炊いたご飯が何時も不味いので自分でガッカリすることが多いのである。
秋なのだが咲いている桜があり、これは「子福桜」という種類だそうで、春と秋と年に二回咲くそうである。
どうしても桜というと染井吉野が頭に浮かび、春の花という印象が強く、秋に咲いているのは珍しく感じる。
新宿御苑内には巨木が多く、これは大きな銀杏の木である。
一面に黄色く咲いているのが「ツワブキ」で、今が盛りという感じである。
現在、新宿御苑のバラ園では秋のバラが真っ盛りで、色とりどりのバラが咲き誇っている。
□2015/10/18（日）：マスコミの報道を信じると・・・・
今日はなんとなく天気が爽やかな感じだったので、母親を散歩に連れ出し池袋にある「鬼子母神」へ行った。
今日は祭りがあるそうなのである。
ここはお寺だそうで、正面から入ると左手に巨大な銀杏の木がそびえている。
樹齢は700年だそうである。
屋台もけっこう出ていて、なんだか懐かしい「アンズ飴」なんぞの店もある。
私は子供の頃にはこれを舐めるのが大好きだったのだが、今では糖尿病のこともあり、グッと我慢の子なのであった。
「綿飴」もあったし、あと「山吹鉄砲」があったら完璧だったのだが、これはさすがに見当たらなかった。
数日前に久しぶりに古い友人（そう親しくは無いが）から電話があった。
この男は私より十数歳か年下で、バブルが崩壊して私が放浪のプログラマーをしていた時期に、とある超大規模なメチャクチャプロジェクトで出会った男なのである。
当時は30歳近かった彼はもう50に近いはずなのである。
彼はバブルの絶頂期にフリーのプログラマーとして相当稼いでいた（当時は正社員よりフリーのプログラマーの方が契約金が数倍高かった）ようで、私と出会った頃は、なんとなく仕事や他人をちょっとバカにしていたようなところがあったのである。
当然ながらマスコミの報道もバカにしており、感覚としては完全に「優雅独尊」状態だったのである。
ただ私から見ると、彼はけっして独自の感性を持っているわけではなく、自分に都合の良い事柄だけを信じるタイプだったのである。
まぁ、人は大なり小なりそういう傾向はあるのではあるが・・・・
そんな彼が言ってきたのが、「マイナンバー制度が始まるのだが、個人カードを取得するのは危険ではないだろうか？」というものだった。
私は思わず「また始まった・・・・」と、ちょっとウンザリするのである。
彼は他人やマスコミをバカにするくせに、どうもマスコミの言うことを素直に鵜呑みにして実行してしまうのである。
たとえば彼が若い頃にマスコミが「年金は将来破綻する」というキャンペーンをやったことがあり、彼はそれを素直に受け止めて年金の支払いを拒否し続けた結果、受給資格を失ってしまっているのである。
私は最近あまり通常のニュースを見ていなかったので、「マイナンバー」に関してどんなネガティブ・キャンペーンをやっているのか？と、土日の朝の情報番組を見てみた。
すると、言っていることは以下のようなものである。
１、政府は非常に恩恵を受ける。
２、普通の生活をしている人は全く恩恵を受けない。
３、社会保険を滞納している中小企業はそれがバレて倒産の危機が生じ、従って失業者が増える。
４、夜のアルバイトをしていることがバレやすくなり、サラリーマンが困る。
特にホステスのアルバイトが減って不況が来る。
５、夫婦間でお互いの給与がバレやすくなり、家庭が崩壊する。
まぁ、聞いていて呆れるようなことを真面目な顔で言っているので驚くのだが、要するに「不正をしている人達が困る」ということを言っているのである。
確かに不正をしている人達のお金も経済活動なのだが、それは年寄りから詐欺でお金を巻き上げる若者のことを「資産の再分配を行っている」と言っているようなもので、まともな話とも思えない。
マスコミが以前大騒ぎをした「消えた年金」という問題が起こりにくくなるとか、つい先日もあった「生活保護の不正受給」がバレやすくなるというような社会の公正とか正義の話には一切触れないのである。
これはいったいどういう意味なのだろうか？
マスコミは日本をギリシャのような脱税大国にしたいのだろうか？
おそらくそんなことは無く、とにかく単純にマスコミは自民党の安部政権が憎く、やることなすことケチを付けたいだけなのだろう。
年金の支払いを拒否している彼も、最近は体を壊したりしてちょっと不安になってきたようなのである。
「今はまだ親が元気で、親の年金で暮していけるけど、親が死んだら私は破綻です」などと言ったりするようになったのである。
私の感覚では「マスコミの言うことを素直に信じて実行したアンタが悪い！！、自業自得だよ！！」と言いたいところなのだが、そんなことを言ったところで状況が改善するわけでもないので何も言わないのである。
□2015/10/14（水）：アチコチがボロボロ
先月半ばにバブルの頃に購入したアンプが壊れた。
そのメーカーに持ち込んだのだが素気無く修理を断られ、「さぁ、どうする？、買い換えるか？」という状況になった。
そのアンプはＡＶアンプというもので、いくつものビデオやらＬＤ（レーザーディスク）とテープレコーダーが接続でき、要するにアチラからコチラへとコピーし放題という時代のものである。
私のところには当然ながら未だにＶＨＳもＬＤもオープンリールのテープレコーダーもあるので、「可能なら修理したい」とネットで探したのである。
そんなこんなで持っている機械をいじっていたら、しばらく動かしていなかったカセットデッキも壊れているのに気がついた。
ドタバタしていたらナント！！、デジカメも壊れてウンともスンとも言わなくなった。
思わず頭をかきむしって「これは誰かの陰謀だ！！」と、ワメキたいところなのであるが、一人でワメイテも誰も聞いてくれそうもないので止めた。
確か購入したのが2003年なので、まぁ10年以上使っていたので寿命と言えば寿命なのだろう。
しかたがないので、今日は新宿のとある量販店へ行ってデジカメを購入した。
さすがに新しいデジカメは性能がアップしており、画像も綺麗で操作性もしっかりしている。
親の家のベランダで試し撮りをしていたら、飛行船が上空を通っていった。
どうやら生命保険の宣伝をしているらしい。
ベランダで母親が小さな植木鉢に冬瓜を植えて育てていたのが、何時の間にかエラクでかくなって驚いたのである。
そろそろ葉っぱの一部が枯れ始めたので、もう収穫しないと痛んでしまうかもしれないということで摘み取った。
持ってみるとけっこう重く、重量を測ったら2.5Ｋgもある。
それほど大きい鉢に植えたわけでもないのに良く育ったものである。
冬瓜は軍手を付けないと毛がちょっとした棘のようで、手に刺さって痛いのである。
早速、豚のバラ肉と一緒に甘辛く煮たのだが、思ったより大きくて二人だと半分で十分お腹がイッパイになった。
□2015/10/12（月）：歌舞伎町界隈
昨日ちょっとした用が新宿であり、運動不足解消を兼ねて高田馬場と新宿の間を徒歩で往復した。
もっとも、そうたいそうな距離があるわけではなく、数十分の距離である。
歌舞伎町にあったコマ劇場は何時の間にか新宿東宝ビルというものになっており、屋上にはナント！！、ゴジラが飾ってある。
横隣りのミラノ座もどうやら建替えるようでなんだか閑散としている。
昨夜は連休の中日なので、新宿駅の東口などはもう歩くのも大変なくらいの混みようだったのだが、正直なところ歌舞伎町は以前の賑わいからすると、見る影も無いような低調ぶりである。
大久保病院の隣りにある大久保公園では、「ツケ麺ＶＳラーメン」とやらのイベントが行われており、なんとなくちょっと触手が動く。
左の写真はそのパンフレットでる。
ただ残念なことに私は現在糖尿病で、医者に「余計な糖類（蔗糖、果糖、ブドウ糖、でんぷん類）などを避けるように」と言われており、しかも今日は親の家で十分過ぎるくらいのご飯を食べてしまっていたので、ここでラーメンを食べるわけにはいかなかったのである。
この「大久保病院」の裏には、私が中学生の頃に親しくしていた友人Ｋの家があったはずなのであるが、もう今となっては何処にあったのか判らなくなってしまったのである。
職安通りを横断すると韓国料理店が建ち並ぶエリアになる。
このエリアは歌舞伎町以上に変化が激しく、今では数年前の賑わいがウソのようなくらい閑散としている。
連休なので、流石に一人も居ない店ということは無いのだが、それでも以前に比べれば客足はずっと少なくなっている。
□2015/10/07（水）：個人商店の閉店
ここ数年の間で、私が住んでいる駅の近所と、親の住んでいる地域の個人商店が次々と閉店していることが目に付くようになった。
特に軽いショックだったのは、私がこの場所に越してきた35年前からちょくちょく使っていた中華料理屋が閉店したことだった。
初めてその店に入ったときには、その店はまだ新婚といった感じの夫婦が経営しており、木造二階建てで、一階は店舗、二階に夫婦が住んでいるといった店だった。
数年も待たずに奥さんは赤ちゃんを背負って働くようになり、バブルの頃にその店は五階建てのちょっとしたビルになり、厨房が二階になって一階の客席がずっと増えた。
バブルが崩壊した頃だったろうか、小学生になっていた女の子が時々店を手伝うようになり、常連さん達から「ＸＸちゃん偉いわね〜」などと言われていたのである。
その頃私の仕事も崩壊してしまったので外食の回数も減って、私がその店に行く回数は激減してしまったのである。
数年経ったある日、その店の前を通りかかったら、すっかり大人になったその女の子が赤ちゃんを抱えていたのである。
私は「うわッ！！、もうそんなに時間が経ってしまったのか？」と、だいぶショックを受けたのだった。
そして今年の春頃だったろうか、何時もは店が開いている時間に前を通りかかったら閉まっており、店のシャッターには「店主の体調が良くないので閉店します」という内容の文が貼ってあったのである。
しばらく休業ではなく閉店と出ていたので、そうとう悪いンだろうと思ったのだが、おそらく私より10歳くらい年上の感じだった店主なのでたぶん今年で70くらい、何かあっても不思議ではない年齢なのである。
親の家の近所でも、私の同級生がやっていた八百屋が去年の秋頃に急に閉まってしまっていて、「店主の体調が悪いので、しばらく休業します」という意味の張り紙が貼ってあった。
今年の春頃に通りかかったらシャッターが開いており、どうやら改装をする感じだった。
「再開するのに併せて店舗の改装をするのかな？」と思っていたら、そのまま「貸し店舗」という看板が出て、どうやら八百屋としては閉店してしまったようなのである。
今年の夏にはその八百屋の隣りの肉屋が改装に入ったと思っていたら、そのまま同じく「貸し店舗」という看板が出て閉店してしまった。
他にもクリーニング店が、休業しているがどうも再開する感じではないとか、どうも毎日は店を開けなくなってしまった店などもあり、どうやら個人商店の代替わりがうまくいっていないようなのである。
そのうちに個人商店というものは無くなってしまうのかもしれない。
□2015/10/04（日）：イケメン大好きな女性達
今日の昼間は陽射しも強く、なんだか夏のような感じだったのだが、夜遅く銭湯に行こうと家を出るとなんだか寒い。
道路は何時の間にか濡れており、若干の雨が降ったようである。
私がよく行く銭湯では、どのくらい前からだろうか銭湯のオーナーのご主人が受付からいなくなって裏方に回り、時々出てきていたアルバイトの女性が受付にずっと座るようになった。
その女性は40歳代半ばの人で、子供ももう大学生なのだが、なにぶん青春時代がバブルだったせいもあり、かなり元気なのである。
そして、最近（といってももうずいぶん経つが）来るようになった大体同い年の女性とよく芸能人の男性の品定めで盛り上がっているのである。
二人共ジャニーズ系が大好きなのは共通しているのだが、好みはだいぶ違うようで何時も、どちらかが「あの子がカワイイ！！」と言うと、片方が「なんであんなのがカワイイの？、あたしは絶対ＸＸ君だよね！！」と、傍から聞いているとバカバカしい話題で何十分も盛り上がっていたりするのである。
そこへだいたい最後にウナギ屋夫婦の奥さんも加わって収拾がつかない状態になって、「もうこんな時間だ！！、帰るよ！！」と解散するのである。
今日も私がロビーに出て行くと二人が盛り上がっており、なんでも「福山雅治」という人が結婚するという話題で騒いでいるのである。
ただ、何時もは好みが分かれる二人なのだが、今日に限っては意見が一致しているようで、「ケシカラン話しだが、あの女性ならしかたがないか」と、妙な意見の一致をみているのである。
私とウナギ屋の主人は二人で、盛り上がっている女性達を見ながら、「なんでこれほど他人の結婚で盛り上がれるのだろうか？」と、呆気にとられているのであった。
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