妙正寺公園は家族連れに最適な公園で、中にはテーブルとかベンチが完備されており、沢山の家族が半分ピクニックのようにお弁当を広げている。
	公園の中心には、小さいながらも綺麗な池があり、噴水も上がっている。
	近所には「杉並科学館」なるものがあり、プラネタリウムや天体望遠鏡の設備もあるそうである。
	妙正寺池の水の出口ははっきりとしないのだが、公園を出るともう川が始まっている。 もっとも池の水位と川の水位がずいぶん違うように思えるのだが・・・・ 暗渠の中では、かなりの水音がするのである。
	川の両岸には、子供の日なだけに鯉のぼりが渡してある。 最近は上げるような場所が無いせいか、こういうのが多いような気がする。
	妙正寺川も神田川と同じで、川というよりドブの造りで全く風情は無い。 ただただ、「ここは雨水を流す場所です」といったようになっている。
	流れは神田川より蛇行しており、写真のようなＳ字カーブも随所に見られる。 水量が増えるとかなりの迫力なンじゃなかろうかという感じである。
	西武新宿線にそって流れているのだが、この沿線は戦後の住宅難の時代に建てられたアパートが今でも点在している。 ここは都営の鷺宮西団地で、まだそれなりの規模で使用されている。
	鷺宮駅のすぐそばで川はカーブしているのだが、川底と道路の高さは４ｍくらいで、しかもそう広くはない。 随所に洪水警報用の機械が設置してある。
	鷺宮駅を過ぎて、しばらく行くと前方に迫力のある給水塔が見えてくる。
	ここも旧都市計画で作られた鷺宮団地で、先ほどの団地より古く感じられるが、実際のところは判らない。 私の通った中学の隣にも、同じ造りの公務員住宅があったのだが、今ではもう建替えられてしまったのである。 同級生も住んでいて、よく遊びに行ったので、こういう造りのアパートは懐かしく感じる。
	環七を越えるあたりは、川の両側につつじが植えられていて綺麗である。
	沼袋を過ぎたあたりで、川はいきなり進行方向を北に変え、西武新宿線を横断していく。
	川はほぼ直線で北に向かうが、目白通りにぶつかるところで突然180度のターンをして南に戻っていく。 （画面の右から左に流れている）
	ターンの終了するところで江古田川と合流するが、江古田川というのがまた情けない川で、ちょろちょろとしか流れていない。 ただ、水の色は真っ赤で、何か染料工場でもあるのだろうか？
	妙正寺川は哲学堂公園の中を通る。 右側には増水時の調整池への水路が口を開けている。
	哲学堂で何時も思い出すのが、高校生の頃アマチュア無線でよく話しをした井上さんという方が、この哲学堂を作った井上岸丸氏の甥だったかなにかで、彼もたしか高校の教師だった。
	哲学堂のちょっと下流では、なにやら護岸が崩れた後がある。 もしかすると去年の８月か９月の大雨のときに崩れたものかもしれないが、近所の人は雨が降るたびにハラハラしているのだろう。
	ちょっと見にくいが、またまた西武線を横切る。 今度は北から南である。 川の右側には上高田公園があるが、その地下も増水時の緒水槽になっている。
	西武線を渡ると左側には落合公園があるが、この下も緒水槽になっており、この妙正寺川はよほど増水しやすい川なのであろう。
	中井の駅の横を通るが、山手通りが立体交差で上を通っており、ずいぶん道が狭い。 川の上に通路と自転車置き場が作ってある。
	川岸には古い民家が並び、改修もそう簡単には出来ません、といった感じである。
	またまた西武線を南から北へ横断する。 この近所には、子供の頃よく遊びに来たのだが、染め物屋がかなりあったと記憶している。 川沿いには今でも「草木染」などの看板が残っているが、実際にまだ操業しているのだろうか？
	下落合の駅近く、左は神田精養軒の第二工場だが、どうやら移転してしまったらしく、荒れている。
	見にくいが、下落合駅脇の踏切。 右側は「学生会館」 ※アルバイトで世話になった人も多いのではなかろうか？
	妙正寺川が新目白通りの下へ入る入り口。 足元には、落合の下水処理場からの放水路が合流している。 ３０年くらい前までは、この手前で妙正寺川は右折して、再度西武線を越えて南へ流れ、神田川に合流していた。

HOME